22日、遂に日本一の山である富士山が世界に認められた。
カンボジアの首都プノンペンで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、日本の富士山(山梨県、静岡県、3776メートル)を世界文化遺産に登録することを決めた。
国際記念物遺跡会議(イコモス)が除外勧告をしていた景勝地、三保松原(静岡市)も含まれるという“逆転”結果に、歓声が上がった。

富士山の登録を告げる木づちの音とともに、会場は、温かい拍手と笑顔に包まれた。日本から駆けつけた川勝平太静岡県知事と横内正明山梨県知事は、横断幕を掲げて喜びを爆発。握手を交わして両手を高々と掲げた。川勝氏は「涙が出そうになった。国民が一丸となって富士山を守り、後世に継承する」と感激の気持ちを表した。

地元でも一斉に喜びの声が上がる。静岡・富士宮市は、市役所前で登録を祝う「富士山絆祭」を開催。静岡市の田辺信宏市長は「9回裏の逆転満塁ホームラン。最後まであきらめなければ、神様はほほえんでくれるんだな、と」と満面の笑みだ。松原の保全活動に携わってきた老舗旅館のおかみ・遠藤まゆみさんは「(何も言えなくて)ごめんなさい。ありがとう」と何度も目元を手でぬぐった。

富士山は山岳信仰の対象で、浮世絵など多くの芸術作品に描かれた日本の象徴として高く評価された。遺産の名称を「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」とすることも決定。26日の世界遺産委の会合で正式に登録される。国内の世界遺産は、2011年登録の岩手・平泉(文化遺産)と東京・小笠原諸島(自然遺産)以来、17件目になる。かつて世界自然遺産を目指していたが、ゴミ問題や、火山としての独自性がないなどの理由で03年に候補選考から脱落。政府は文化的価値に注目し、12年に推薦していた。

三保松原は、海岸越しの富士山と松林が美しい景勝地。天女が松に羽衣を掛けた伝説を持ち、和歌や浮世絵など多くの作品の舞台となっていることから、富士山の芸術性を表す存在として、構成資産の一つに選ばれた。当初、ユネスコ諮問機関のイコモスは、富士山と約45キロ離れていることを問題視し「山の一部とは見なせない」と除外を勧告。だが、ドイツの代表が「三保松原は最も優れた富士山の景勝地」と支持を明言。セネガル代表も「芸術家がインスピレーションを得る重要な場所」と後押し。各国から除外に反対する発言が相次ぎ、逆転となった。

イコモスは消波ブロックが景観を損ねていることも除外の理由にしており、県や市は目立たないよう海中に移すことも検討している。

≪ 2013年6月23日 Yahoo!ニュースより引用 ≫

除外勧告が審議中に覆されるのは、とても珍しいことである。
それが今回ドイツやセネガル、マレーシアなど各国からの三保松原の文化的価値を認める発言が相次ぎ、力強い応援による後押しが“逆転”登録に結びついたという。
その背景には、文化庁の近藤誠一長官らの粘り強い働きかけがあった。

近藤長官は「目に見えないつながりを重視し、離れていても不可分の一体と捉える日本人との価値観の違いが表れた。価値観の違いはどんどん主張しなければならない」と、関係者に構成資産に含めるよう要望活動を継続していた。
その後、日本が主張する「芸術的価値観」を各国も評価する賛同の声が挙がり、構成資産に含まれることになったのだ。

20年越しの富士山の世界遺産登録という夢が叶った今、これまでの山積みの課題にも力強い新たな一歩を踏み出す時が、すぐそこまで来ている。

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